1-4.電子部品

2019年5月29日

電子部品は数多くありますので、もっとも主要な電子部品について説明します。

抵抗器

電気の流れを妨げる働きをする素子で単位にはΩ(オーム)が用いられます。回路内の各素子にかける電圧や電流を調整したりするのに利用されます。

抵抗の色については以下の表を参考に計算してください。
(4本のカラーコードは第三色を飛ばして計算してください。)

第一色第二色第三色第四色第五色
00010の0乗-
11110の0乗±1%
22210の0乗±2%
33310の0乗-
44410の0乗-
55510の0乗-
66610の0乗-
77710の0乗-
88810の0乗-
99910の0乗-
---10の0乗±5%
---10の0乗±10%
無色----±20%

LED(発光ダイオード)

ダイオードの一種で発光するものを発光ダイオード(LED:Light Emission Diode)と呼びます。リード線の長い方がアノードでプラス極と接続し、短い方がカソードでマイナス極と接続します。

LEDは電流の大きさに影響せずほぼ電圧(順電圧)は一定となります。また、電流が多いほど明るく光ります。このため、抵抗を計算する場合は順電圧で固定し流す電流を決めて抵抗値を計算します。

コンデンサー

直流電流を絶縁し、電気を蓄え放出できる素子です。充電や放電を行うことで電圧の変化を吸収し電圧を安定させたり、電気的なノイズを除去します。また、直流成分はさえぎり特定周波数の信号を取り出すのに利用します。
リード線の長い方がアノードでプラス極と接続し、帯があるい方がカソードでマイナス極と接続します。

トランジスタ

エミッタ、コレクタ、ベースの3つの端子からなる素子で、ベースに小さな電流を流すことでエミッタ〜コレクタ間に大きな電流が流れるように制御するための素子です。小さな信号を大きな信号に増幅したり、回路をON・OFFするのに利用します。

ブレッドボード

各種電子部品をボードの穴に差し込むだけで、手軽に電子回路を組むことができる基板です。電子回路の試作、実験、評価などに用います。
以下の通り、今回利用するブレッドボードは隣り合う横6個の穴が通電されていて、縦24個の穴が2本あり通電されています。この通電されている配線を利用して回路を製作していきます。

その他の電子部品

その他の電子部品を一部紹介します。実現したい内容に応じて必要な電子部品を組み合わせて電子工作して下さい。 

電子部品の通販サイト

電子部品はインターネットの通販サイトでも購入できますので、いくつかのサイトをご紹介します。以下のサイトで便利に購入できますので、ぜひ、ご利用してみてください。
表2-4-2.電子部品の通販サイト例

サイト名URL特徴
秋月電気通商http://akizukidenshi.com細かい電子部品の品揃えも多く価格も良心的。秋葉原に実店舗あり
スイッチサイエンスhttps://www.switch-science.com電子工作の最新情報も発信しています
Aitendohttp://www.aitendo.com書籍やスマートフォン関連など幅広い製品を扱っています
マルツオンラインhttps://www.marutsu.co.jp電子部品の販売や回路の試作もやっています
共立エレショップhttp://eleshop.jp品揃えも多く定形外郵便で120円という送料も可
せんごくネット通販https://www.sengoku.co.jp必要な備品購入をまとめ買いしやすい

ジャンパーワイヤをカットして配線

ブレッドボードへ電子部品を配置しジャンパーワイヤで配線することで電子工作を行なっていきます。ただし、ジャンパーワイヤの長さがそのままでは配線できない場合があります。その場合はジャンパーワイヤをカットして配線する必要がありますので、長さを合わせてカットする方法を一つの例として説明します。
(1-1) ブレッドボードに配線したい穴の位置を決めます。
今回はブレッドボードの穴番号「6B〜12C」へ配線します。
(1-2) ジャンパーワイヤの片方(6B)に差し込み、もう片方(12C)の位置を確認しながら曲げ位置を決定しラジオペンチで曲げていきます。

(1-3) 差し込み位置で折り曲げた後は、ニッパで差し込み長を残し切断します。

(1-4) 最後に曲げたところからジャンパーワイヤの被覆を取り外し、ブレッドボードに差し込みます。

ジャンパーワイヤを折り曲げてカットし配線していく方法の一例を紹介しました。紹介した方法は参考ですので、やりやすい方法で配線して下さい。